しばらく前に修理したアンパンマンレジスタの再入院です。
今回は電池の液漏れでした、腐食が進んで電池BOXの半田付け部で線がちぎれています。周辺を清掃して配線をし直しました。外した線の被覆をむいてみますとみごとに全体に錆が回って真っ黒です。基板のハンダでそれ以上の拡散は止まったようです。
外部の読み取り子機のコードもぼろぼろでした。これも交換しました。今回はこの線の事を報告します。
コードは親機と、子機の付け根で被覆が割れて中の8本の細い線が丸見えになっていました。ケーブルの被覆が劣化して割れているようです。これは交換するしかないと、同じくらいの太さの通信用ケーブルで交換しました。交換作業で基板の部分はさわりたくなかったので、本体の付け根付近で線を切って中継接続しました。そのときにハンダするために被覆をはがすと余り見かけない芯線が出て来ました。リッツ線です(高価です)。イヤホンのコードなどによく使われている線です。赤矢印の先の拡大写真を見て下さい。樹脂の芯に銅の薄い箔を巻き付けた構造で、さらにこれを3本よりにして1本にまとめています。きわめて曲げに強いので、外部の被覆が割れても芯線が切れることは少ないでしょう。修理する必要もなかったかもしれません。見かけは悪いですが。
ということで、外部被覆と、内部導体のスペックのあまりのアンバランスに驚いた一件でした。