育脳マットはテレビなどを接続して使います。今回のは電源が入ってもすぐ切れるという症状です。スイッチを入れるとLEDが暗いですが光ります。数秒で消えます。もちろんテレビへの接続ケーブルにも信号は出ていません。
内部を開くと基板の真ん中にある大きな四角いICが目引きます。さらに右の方にある小さいのが3.3V電源用ICです。これを観測すると、スイッチを入れた当初は電圧が出ますが、数秒で切れます。このICは外部からON/OFFを制御しているのですが、動作の詳細は不明です。
回路の追跡も難しそうなのであきらめ、試しに3.3Vを連続で供給してみました。すると、映像信号、音声信号が出だしました。LEDは明るく点灯しています。そこで、レギュレータのICを外付けで基板に貼り付けて配線し、完了としました。
10分後の自動電源断も一応できるようです。ただ、断の状態で約10mA。動作時は150mAですので、少ないですがとても断とは言えません。本当はレギュレータのコントロールが必要なのですが、必要なICの手持ちがないので気をつけてもらうように説明します。取説にもその注意書きはあります。
その後やっぱり10mAは多いなあと思い、回路に変更を加えました。もともと中央のコントローラから電源制御の信号が来ていて元の3.3Vレギュレータ(たぶんME6211)にはコントロール用の入力ピンがありました。しかしこれの代替品を持っていないのでLM1117という3端子のレギュレータを使ったら、スリープ時でも10mAと言う消費電流になったのです。
ここはやはりスイッチ回路を設けるしか無いと思い、MOSFET2個を奮発しました。A1SHB、A2SHBと10kΩという簡単な組み合わせです。これでスリープ時は50μAになりました。