今回はアンパンマンのペンを2本お預かりしました。1本はこの記事の動物ずかん(緑色)。もう1本はおしゃべりずかん(赤)です。赤い方はオープニングメッセージは出るが読み取らないという症状で、2017.11.26の記事と同じケースです。16MHzの水晶が発振していないので、大きめですが別の水晶で代替して完了。
動物ずかんの方は電源が入らないという症状です。実はこの症状、先日来5台ほど立て続けに遭遇しました。正直言ってああ、またかという感じです。原因は電源スイッチの接触不良という最も簡単なもの。しかし予備パーツが無いとスイッチを分解して接点を磨いてという作業になります。予備パーツは以前多めに買ったものがぴったり合ったので、すぐ交換して修理完了となりました。予備パーツはアリエクスで SK12D07 でヒットします。50個で200円程度なので一度買えば十分です。
では、そのスイッチがなぜこうも続けて故障するのかという事です。2番目の写真はそのスイッチの接点部分を拡大しました。サビのようなものが豪勢に接点を覆っています。隣の接点にはそれがありません。この部分で電源をON/OFFしているので、導通しないのは当たり前ですが、これがなぜ発生するのかというのが疑問点です。サビの多くは電池から漏れた電解液が電線を伝ってくるというケースですが。ここはそのような場所では無くそうした痕跡もありませんでした。最初に遭遇したペンのスイッチもこんな感じでした。その後のペンは分解して確認まではしていませんでした。今回の記事の写真を撮るために分解すると同じ状況だったと言うわけです。
このモデルは電池の+側の電源を切らず、マイナス側をON/OFFしています。DC/DCコンバータがあってコイルが入っているので切るときはそれなりに高電圧が発生してスパークが飛んでいるのかもしれません。それにしてもこれはひどいですね。赤いモデルではこんなケースはありませんでした。緑のモデルはまずここを疑うと解決が早いかも知れません。このような状態になる原因をご存じの方がおられたら是非教えてください。